診療放射線技師は年収のコスパが悪い?【無駄が多いだけです】
こんにちは。
診療放射線技師のララです。
今回は、「診療放射線技師の年収のコスパについて」をテーマに記事を書いていきます。
これから診療放射線技師になろうとしている人は、その年収とか気になりますよね?
診療放射線技師の年収は、サラリーマンの平均年収並みと思っていいです。
ただ、年収よりも気になることありますよね?
診療放射線技師という仕事はきついのか、そうでもないのか・・・。
めちゃくちゃきついのに年収が平均並みってなると、ちょっと…って思いますよね?
診療放射線技師の仕事は、きつくありません。
でも、ほとんどの診療放射線技師は働き過ぎで、きつい思いをしています。
なんでそうなるのかを解説していきます。
診療放射線技師だけじゃなく、これから社会人になる人向けでもあります。
年収のコスパが悪い原因は勉強会です
結論から言うと、診療放射線技師がきつい思いをしている原因は勉強会です。
勉強会ってどうなの?
勉強会は平日の夜とか、土日に開催されます。
CT、MRI、放射線治療など内容は様々です。
土日の勉強会は、昼ご飯をはさんで一日がかりで行われることもあります。
この勉強会は基本的に給料発生しません。
休日を一日つぶしても、給料発生しません。
コスパ悪過ぎです。
勉強会の内容の代表例はこんな感じです。
・~の基本、原理、性質、注意点
(教科書とかに書いてあるやつをそのまま言ってる)
・新しい機械を使ったら、画像がきれいに撮れた
(そもそもうちの病院には新しい機械がないから、実践できない)
・こういう問題を、こういう風に解決した…でもこういう課題が残った
(課題が残ったのなら、その解決策は使えない)
こんなこと言うと怒られるかもしれませんが、勉強会で役に立つ話を聞いたことがありません。
「きっと、この勉強会で学んだことがいつか役に立つかもしれない」
こういうマインドで、多くの診療放射線技師は勉強会に参加してしまっています。
多いときは100人とか、200人とか参加している勉強会もあります。
認定資格は疲れます
勉強会に参加する人の目的としては、もう一つあります。
それは、認定資格をとるためです。
診療放射線技師には、認定資格が色々あります。
CT認定技師とか放射線治療専門技師とかです。
診療放射線技師がこういった認定資格を持っていると、診療点数が高くなって病院が儲かるんですよね。
だから、病院側が「資格をとれ!」と診療放射線技師に指示してきます。
多くの診療放射線技師は、なぜかそれに応えようと必死に頑張ります。
認定資格をとるには、試験に受からないといけません。
でも、その試験がやたらと難しいんです。
働きながら、勉強時間も確保しなければなりません。
さらに認定資格をとってしまうと、実はその先もずっと大変です。
認定資格には更新が必要なものがあります。
更新の条件は、指定された勉強会に参加することです。
その指定された勉強会が、なんと東京でしか開催されなかったりします。
地方に住んでいる診療放射線技師は、高い交通費を泣く泣く払って、その勉強会に参加します。
交通費を支給してくれる病院もありますが、休日はつぶれます。
認定資格の更新を逃すと、また試験を受けるところからやり直しです。
そもそも、勉強会参加も認定資格をとるのも強制ではありません。
任意です。
でも、病院はなんとか認定資格をとらせようとしてきます。
僕は、断りました。
大丈夫です。
断ってOKです。
僕は、今でもその病院にいます。
普通に働いています。
学会には入らない、参加しない
新人の診療放射線技師がやってしまいがちなことがあります。
それは、学会にいきなり入会してしまうことです。
学会に入ること自体は間違いではありません。
でも、新人診療放射線技師のほとんどは、先輩に言われて仕方なく学会に入ります。
これは絶対に間違いです。
年会費がかかる
学会に入ると年会費を払わなくてはいけません。
年会費は1万円とか2万円です。
月額にすると1000円とか2000円です。
僕も学会に入っていましたが、メリットを感じることができませんでした。
もっと探せば特典はあったのかもしれません。
強いて言えば勉強会の参加費が少し安くなる、とか。
あと、認定資格試験の受験資格が得られる、くらいしか特典は見つかりませんでした。
つまり、資格をとるためには学会に入って年会費を払わないといけないってことです。
これ、みなさんは、学会の意図についてどう思いますか?
結局、学会も営利団体の一つなのかなとか思ったりします。
僕はつい最近まで、3つの学会に入っていました。
就職した当時は、学会には入るものだと思っていました。
年会費は合計すると、約6万円です。
今では、どの学会にも入っていません。
年収が簡単に6万円アップしたわけです 笑
学会に入る理由は自分で探す
念押ししますが、学会の年会費は少なくても1万円です。
もし学会に入るなら、1万円なりの価値を見出してからの方がいいでしょう。
僕はどの学会にも入っていませんが、快適です。
勉強会にも参加しないので、プライベートも充実しています。
仕事のコスパを意識するには
診療放射線技師として就職したのなら、診療放射線技師として自己成長していかなければなりません。
実は、こういう考えの人は、診療放射線技師業界ではあまりいません。
診療放射線技師としての自己成長とは何か。
それは、画像検査ができることです。
当たり前のことですが、これに力入れる人が少ないんです。
頑張るべきこと
頑張らない人は当然何も頑張りません。
頑張る人は、なぜか勉強会参加とか学会発表を頑張ってしまうんです。
例えると、英単語の勉強ばっかり頑張って英語で上手く会話できないのと一緒です。
英単語の勉強しててもお金になりません。
勉強した英単語がどこで役に立つかもわかりません。
英会話ができてこそ、それがスキルとなり、世の中の需要を満たすことになります。
まずは英会話を実際にやってみて、足りない部分を勉強で補うべきです。
診療放射線技師としてのスキルとは
診療放射線技師の話に戻りますが、時給が発生するのは画像検査です。
勉強会に参加したり、学会発表すると時給はそれだけ落ちます。
病院で働くなら、診療放射線技師が売るべきスキルは、画像検査です。
画像検査をやってみて、わからなかった、できなかったことを勉強で補う。
これを繰り返さなければなりません。
勉強の手段はどうするか。
僕なら、機械のメーカーの人に電話して聞きます。
これにより、わからなかったことがあっさり解決した、という経験を僕は何度もしてきました。
わからないことを解決するために、一か八かで勉強会に参加するのは絶対に非効率です。
問題解決に時間をかけず、画像検査の練習に時間をかけます。
画像検査の練習を積むと、仕事が楽になります。
仕事のスピードも上がります。
つまり時給が上がります。
給料のコスパが上がります。
「仕事はお金が全てじゃない、楽をしてはいけない」
こんな考え方の人は、まだまだ多いです。
だからこそチャンスだと、僕は考えます。
多くの人が、別の方向を向いて一生懸命頑張っている間に、自分だけ確実に自己成長していくという状況はいくらでも作れます。
時給を意識することは、自分の人材価値を高めることにもなるんです。
まとめ
まとめると以下です。
- 勉強会に参加すると、年収のコスパが悪くなる
- 学会に入らなければ年収が上がる
- 診療放射線技師としてのスキルを磨いて、仕事のコスパを上げる
診療放射線技師業界にとっては、かなり独断的なことを述べてきたかもしれません。
でも、全て経験談をもとに書いています。
年収自体を上げるのは難しいかもしれません。
でも、年収のコスパを上げるのは行動次第で可能です。
「仕事を楽にするには何をするべきか」
僕はこれを常に考えています。
今回は以上です。
読んでいただいて、ありがとうございました。