診療放射線技師の認定資格はとるべきか【メリット少なめ】

公開：2020/04/16
更新：2020/04/19

こんにちは。
診療放射線技師のララです。

現在、診療放射線技師の方、認定資格をとろうと考えていますか？

それは、将来のためですか？
若いうちに認定資格をとっておいた方がいいと誰かに言われたからですか？
もしかして、今の病院が嫌でいつか辞めたとき、別の病院に就職するのに有利になると思って認定資格をとろうと考えていませんか？

残念ながら、診療放射線技師の認定資格は就職に有利にはなりません。
その理由について、この記事で解説します。

結論からいうと、就職に必要なのは資格ではなく、実務経験だからです。

なぜそう言えるのか…
ためしに「診療放射線技師　求人」でググってみてください。
自分の住んでいる都道府県の求人をざっと見てみてください。
求人がいくつかあると思いますが、「求める人材」という項目を見てください。
ほとんどが「実務経験～年以上」となっていると思います。

「求める人材」という項目に、認定資格が記載してある求人はほぼありません。

僕が勤めている病院も、最近は新規採用職員の傾向が変わっています。
それは、実務経験者ばかり採用しているところです。

大学院卒の人が採用試験落ちて、実務経験者が採用試験に受かるという年もありました。

実務経験者が入ってきて、現場の人間はどう思うか…
正直、ありがたいです。

僕が勤めている病院は、新しいCTが導入されたときに色々苦労しました。
CTが新しくなったのはいいんですが、どう使いこなせばいいのかわからないので、実際に使って模索していくしかないと思っていました。

でも、その年に実務経験者として採用された方が、同じ新しいCTの使用経験がある方でした。
やはり、新しいCTを使いこなしていました。
便利な機能とか教えてもらえました。

実務経験者が採用されると、現場の生産性が上がるんですね。

職員採用を担当する人がこれを知ると、多分また実務経験者を採用しますよね？
そんな感じで、病院も「資格重視」から「実務経験重視」に移行してきているんだと思います。

ということで、現代では診療放射線技師に必要なのは実務経験です。
まずは、今いる病院で実務経験を積むことを考えましょう。

と言っても、具体的にやるべきことは何でしょうか。

個人的におすすめなのは、件数を意識して検査することです。
要は、1件でも多く検査をこなすことです。

例えば、あなたが別の病院に就職するとします。
自分の実務経験を伝えるには何を伝えますか？

一番わかりやすいのは、数字で伝えることだと思います。
でも経験年数だけを伝えても、少し弱いかもしれません。

そこは、自分が今まで検査した患者さんの人数を伝えると正確に実務経験の程度がわかってもらえると思います。

ちなみに、僕は診療放射線技師歴7年で、今までレントゲン検査した患者さんの人数は、およそ9千人です。
RISの統計システムとか使えば、すぐデータが出せると思います。
でも、僕そういうの信用できないんで、1から数えました笑

人によっては、認定資格をメリットにできる人もいると考えています。
以下のような人ですかね。

こういう人は、診療放射線技師として知識を深めること、周りよりも有利な立場になることをライフワークとしています。
ライフワークとは、仕事を趣味にすることです。
僕には真似できません…

これは僕の考えです。
こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、ぶっちゃけ診療放射線技師の認定資格に将来性はないかと思います。

認定資格は人間が自分の都合で勝手に作ったものです。
それなりに必要性があったから作ったのかもしれませんけどね…

とはいえ、人間が自分の都合で作った資格で将来安定なんてするんでしょうか。

時代は思った以上に早く進んでいます。
診療放射線技師は時代についていけているでしょうか。

IT業界とかもうとっくに、肩書きにとらわれない世界になってますよね。
小学生がYouTuberとして活躍してますし、中学生がプログラミングで起業したりしてます。
それで実際に稼いだりしています。
その子たちの技術を時代が求めているから、報酬が発生しているんです。

診療放射線技師は時代についていけているでしょうか。
診療放射線技師はいまだに、専門学校卒なのか大学卒なのかで競っていないでしょうか。
認定資格を持っているか持っていないかで競っていないでしょうか。
ましてや、先輩なのか後輩なのか、なんかで言い争っていないでしょうか。

診療放射線技師も、もはや個人で動かなければなりません。
一つの病院に固執すべきでもありません。

上司や先輩の愚痴を言うくらいなら、実務経験を身につけて就活しましょう。

まとめると以下です。

実は、病院は辞める前提で働くと、働きやすいです　笑
次の就活でいい病院に採用されるためにも、実務経験は積んでおくべきです。

今回は以上です。
読んでいただいて、ありがとうございました。