こんにちは。
診療放射線技師のララです。
あなたは、診療放射線技師という職業に興味がありますか?
今回は、診療放射線技師という職業を見つけ、興味を持ち、仕事内容について詳しく知りたいという方、向けの記事を書いていきたいと思います。
シリーズ形式の記事となっております。
この4つについてシリーズ形式で載せていきたいと思います。
今回は【レントゲン編】です。
こだわったのは、専門用語をできるだけ使わないことです。
ちょっと使ってしまうかもですが、そのときはごめんなさい…
レントゲン検査は体の中の写真を撮る検査
簡単に言うと、レントゲン検査は写真を撮る検査です。
例えば、お腹が痛いと言う患者さんがいたとします。
お医者さんは、患者さんがなぜお腹を痛がっているのか、話を聞きながら考えます。
でも、話を聞いただけではなぜ痛いのかわかりません。
そんなときは、レントゲン検査をします。
レントゲン写真はただの写真ではなく、人間の体の中が見える写真です。
まぁ、これはよく知られてますよね。
では、レントゲン検査で便秘かどうかがわかるっていうのは知っていますか?
レントゲン写真と言ったら骨の写真とかイメージされるかと思います。
でも、実は便もレントゲン写真に写ります。
ちょっと恥ずかしいですよね。
レントゲン写真のおかげで、お腹が痛い原因は便秘であることがわかります。
他にも原因があるかもしれないので、他の検査も色々やるとは思います。
とはいえ、レントゲン検査は患者さんの体の不調の原因を見つけるための重要な検査なんです。
「写真を撮るだけだから簡単そう」って思いましたか?
実はそんなことないです。
レントゲン検査の何が難しいか
レントゲン写真と言ったら、肺の写真が思い浮かぶ方も多いかと思います。
人間の肺って右と左に一つずつありますよね?
通常は、右の肺も左の肺もだいたい同じ大きさです。
体を真正面向きにしてレントゲン写真を撮ると、右の肺と左の肺はだいたい同じ大きさに写ります。
でも、体が斜め向きでレントゲン写真を撮ってしまうと、片方の肺が大きく見えて、もう片方の肺が小さく見えてしまいます。
「別に問題ないんじゃ…」って思った方もいるかもしれません。
でもこれは問題なんです。
実は、右の肺と左の肺の大きさが違うという病気を持つ患者さんもいます。
もし、体が斜め向きで肺のレントゲン写真を撮ってしまうと、お医者さんが病気と見間違えてしまう可能性があります。
そのため、肺のレントゲン写真を撮るときは、患者さんの体を真正面向きにしなければなりません。
「簡単じゃん…」
って思いましたか?
まだ考えないといけないことがあります。
X線をどれくらい当てるかを考えなければなりません。
X線は放射線のことです。
X線の量は多すぎても少なすぎてもダメです。
X線の量が多すぎると、ぼやけた写真になります。
X線の量が少なすぎると、何が写ってるのかよくわからない写真になります。
ちょうどいいX線の量っていうのを、診療放射線技師は知っています。
まだあります。
肺のレントゲン写真を撮るときは、患者さんの胸の部分だけにX線を当てなければなりません。
肺のレントゲン写真なのに、首とかお腹にX線が当たったら、それは無駄なX線です。
無駄に放射線を患者さんに浴びせることになるので、ダメですね。
かと言って、患者さんの胸の部分だけにX線を当てようと思いすぎると、今度は肺が一部欠けた写真になってしまいます。
肺のレントゲン写真は、肺が上から下までちゃんと写ってる写真でないとダメなんです。
この辺になると、ある程度の専門性が必要になりますね。
お医者さんや看護師さんは、X線についてあまり詳しくありません。
どうしても診療放射線技師が必要になるわけです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
診療放射線技師の仕事内容が少し思い浮かんだでしょうか。
大きい病院だと、レントゲン検査を受ける患者さんは一日に100人くらいいます。
病院によりますけどね…
複数の診療放射線技師が手分けして、その人数の患者さんを検査するわけです。
一日に100人とかなると結構忙しいです。
患者さん一人検査するのにかかる時間は、だいたい1分から3分くらいです。
その時間の間に、X線の量をどれくらいにするか考えたり、できるだけ無駄なX線を減らすことを考えたりしているんです。
大変そうに見える部分もあると思いますが、僕はわりと楽しんで仕事できてますよ。
僕は今まで9000人くらいレントゲン検査をしてきました。
まだ完璧じゃない部分もあります。
これからも、誰よりも多くレントゲン検査を行っていきたいですね。
この記事の説得力を上げるためにもですね 笑
というわけで、今回はこれくらいにします。
この記事はシリーズ形式になっております。
他にも、CT、MRI、放射線治療の仕事内容を紹介する記事がありますので、よろしければ読んでいただけるとうれしいです。
レントゲン編、読んでいただいて、ありがとうございました。