こんにちは。
診療放射線技師のララです。
突然ですが、会社員のみなさん、残業ばっかりで仕事が大変ではないですか?
仕事だから残業は仕方ないと思っていませんか?
そう思ってる方の中で、マニュアル作りを任されている方はいませんか?
もしかしたら、その仕事が残業の原因になってるかもしれませんよ。
マニュアル作りはマジでコスパ悪いので、これからは断っていくべきです。
今回はこういったテーマで記事を書いていくことにします。
内容は以下です。
マニュアル作りは終わりがない
残業の原因となる仕事の特徴は、終わりがないということです。
その代表的なのがマニュアル作りですね。
なぜ終わりがないのか。
それは、マニュアルは改善が必要だからです。
当然と思われるかもしれませんが、ここに問題があります。
マニュアルを改善する必要があるのはなぜか。
それは、そのマニュアルを複数の人が使用するからです。
ちょっとここで経験談を語ります。
僕は病院の診療放射線技師として、主にMRIを担当する時期がありました。
基本的には、診療放射線技師全員がMRIを操作できなければなりません。
でも、診療放射線技師にはCTやレントゲンなどそれぞれ役割があるため、MRIを操作する機会がなかなかない人もいるのが現状です。
そこで、主にMRIを担当している僕が検査のマニュアル作りを任せられてしまいました。
他にもMRIを主に担当する人はいましたが、なんせ僕が下っ端でしたからね。
実際にマニュアルを作ってみてわかったことがあります。
人はマニュアルがあると、それに頼りっきりになってしまうみたいです。
- 「文字が小さくてわからない」
- 「写真をもっと入れたほうがいいよ」
こういう人は、明らかにマニュアルの見やすさを気にしてますよね。
マニュアルを見ながらしか、その仕事はできないってことになりますよね。
その仕事を覚える気はないということです。
いずれこうなります。
- 「もう少しシンプルに書いて」
- 「もう少し詳しく書いて」
もはやどう改善してもマニュアル作りは終わらないことになります。
マニュアルは複数の人向けに作ろうとすると、完成しないんです。
マニュアル作りを任されるということは、終わらない仕事を任されることだと思っていいです。
その仕事、お客さんのためになってますか?
そもそもマニュアル作りって、誰のための仕事でしょうか。
当然、会社のためですよね?
では、マニュアル作りはお客さんのためになっているでしょうか。
僕は診療放射線技師なので、患者さんのためを考えなければなりません。
そのためには、できるだけきれいな画像をできるだけ早く撮ることを考えます。
だって検査は早く終わったほうがいいですよね?
では、マニュアル作りは、検査を早く終わることにつながるでしょうか。
どう考えてもそんなことありません。
マニュアルを見ながらでは、検査を早く終わらせることはできません。
かといって、あわててもちゃんとした検査はできません。
診療放射線技師は日々、機械をたくさん操作して、正確な検査を早く終わらせるための訓練をしなければなりません。
それが、診療放射線技師としての本当のスキルです。
それに加えてマニュアル作りなんてやってたら、その時点で残業まっしぐらです。
みなさんは、会社のために働いてしまっていませんか?
会社に貢献する、病院に貢献するという考え方は徐々に重要性が低くなっているように思います。
会社に貢献するには、会社に評価されるため、上司に評価されるための行動をとってしまいます。
マニュアル作りは、評価されるための代表的な行動ではないでしょうか。
仕事のマニュアルを作れば、確かにある程度色んな人から評価されるかもしれません。
でも、診療放射線技師を例にすれば、必要なスキルは正確で迅速な検査をすることです。
マニュアル作りが本業である人は、ほとんどいないはずです。
もし、僕が別の病院に就職するとして、面接のときに「今まで頑張ってきたことは?」と聞かれたとします。
そこで僕が「マニュアル作りです」と答えたとします。
まず、雇ってもらえないでしょうね。
お客さん、患者さんは、あなたのどのような技術を求めてやってくるのでしょうか。
会社よりもお客さんを第一に考える気持ちを求めているはずです。
世の中が求めていることは何か。
こういった思考をすることで、会社への貢献よりも自分のスキルを意識できるようになります。
マニュアル作りをさせる会社の性質
僕がマニュアル作りをやっていた当時、もうそれはそれは嫌でした。
日々の検査の仕事に加えて、マニュアル作りをやらなければならないため、本当にきつかったです。
そんな時、ふとこんなことを考えました。
「自分はマニュアルを見てMRIを覚えたわけではないのに、なんでMRIのマニュアルを作らせるんだろう」
そこで、普段MRI検査をあまり担当しない人の行動を観察しました。
すると、何か違和感がありました。
MRI室になかなか近づこうとしません。
どうやら、わざとMRI検査の仕事を覚えないようにしているように見えました。
ここからは憶測です。
マニュアルがある仕事は、失敗したとしてもマニュアルのせいにすることができます。
- 「自分は他の仕事が忙しくて、普段MRI検査を担当しないのだから、できなくて当然だ」
- 「マニュアルに頼るしかない、マニュアルを作った人の手にかかっている」
- 「失敗してしまった・・・、でも自分は普段この仕事を担当してないから文句は言われない」
こんな感じですかね。
まぁ、これは少し極端かもしれません。
ただ、会社って集団で仕事をしていますよね?
誰しも責任というものからは逃れたいものです。
どうにかして逃げ道を作ろうとするのではないでしょうか。
もっと言えば、同じ会社にずっといる人こそ、そんな傾向がないでしょうか。
本当にスキルがある人は、会社に属するのを辞めて、独立していないでしょうか。
マニュアル作りをさせる人は、責任を押しつける人です。
マニュアルに頼る人は、責任を押しつける人です。
それが、その会社の性質です。
仕事だから仕方ない、そんな考えは捨てましょう。
マニュアル作りは断っていいです。
会社員も個人を意識すべき時代
僕は病院で働いていますが、一応会社員みたいなものです。
今ではマニュアル作りとか一切受けないようにしています。
その他、押しつけられるような仕事も断っています。
とにかく検査の練習、機械の操作の練習にコミットしています。
- 「社会はそんなに甘くない、社会に出たらそんなわがまま言ってられないよ」
- 「頼まれた仕事は経験だと思って、なんでも頑張りなさい」
このように思う方もいるかもしれません。
でも、自分の上司がそんなことを言ってきたら、僕ならその会社やめます。
やめられて困るのはその上司です。
人員確保のため、求人募集しなければなりませんからね。
僕は自分のスキルを駆使して、患者さんに貢献することだけを考えます。
たまたま一つの病院に所属しているだけです。
僕は、診療放射線技師として働いた病院は3件ほどです。
機械の操作にコミットして積み上げてきたスキルは、どの病院でも通用しました。
検査に集中させてもらえないなら、今いる病院も、いつでもやめる姿勢でいます。
今の世の中、会社員も個人を意識すべき時代です。
長く勤められる会社に就職することが正義ではありません。
世の中の需要を満たすスキルを身につけることが正義です。
考え方は人それぞれかもしれません。
でも、現代では大企業で大規模なリストラが起きています。
もし、リストラされたら他の仕事場を探さなければなりません。
その時、自分に残されたスキルは何でしょうか。
世の中が必要としているスキルでしょうか。
社会は個人プレーである現実を受け入れざるを得ない状況にもうなっているんです。
まとめ
まとめると以下です。
- ・責任を押しつける会社は、マニュアル作りをさせる
- ・会社のためではなく、世の中のためのスキルを磨く
- ・社会は個人プレーである
社会に対する僕のとらえ方です。
僕は社会人8年目ですが、様々な現実をつきつけられてきました。
支え合いとか、持ちつ持たれつとか、社会はそんな風にはできていません。
一つの会社に固執しなくていい。
そう考えるようになってから、ようやく仕事が楽しいと思えるようになりました。
今回は以上です。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。