【現役が語る】新人診療放射線技師が知っておくべき5つのこと
こんにちは。
診療放射線技師のララです。
新人診療放射線技師「診療放射線技師として、どうせならやりがいのある仕事にしていきたいな。でも知らないことが多すぎるし、何から考えればいいかわからない。手探りで経験していくしかないのかな。できれば具体的な情報がほしい。」
今回はこういった悩みにお答えすべく、情報共有したいと思います。
診療放射線技師が知っておくべき5つのこと
- 周りの評価を気にすると「やりがい」がなくなる
- 先輩に聞いても答えは出ない
- 保険に入ると年収が下がる
- 学会に入ると年収が下がる
- 読書をすると心が安定する
記事の価値
僕は2020年8月現在診療放射線技師歴7年です。
経験年数なりに色んな失敗を重ねてきました。
それをブログ記事にする診療放射線技師は多分少ないはず。
メッセージ
本記事は「やりがいのある診療放射線技師生活にしたい」と考える新人診療放射線技師の方または学生さん向けに書いたものです。
この記事を読むことで、自分でわざわざ失敗を経験することなく実践的な学びを得ることができると思います。
できる限り具体的なことを書いておりますので、実践しやすく行動も始めやすいはずです。
周りの評価を気にすると「やりがい」がなくなる
「褒められること」が目標になってはいけない
職場で褒められることは、もちろん嬉しいことです。
ですが、「褒められること」が目標になってはいけません。
仕事のやりがいをなくすからです。
周りに褒められることをやりがいにする人は確かに多いです。
でも、「褒められ続けること」なんてあり得ません。
褒められて嬉しい
↓
最近褒められなくなった
↓
なんで周りは自分のことを褒めなくなったんだろう
↓
自分は周りから放置されている、やりがいがない
僕は周りから褒められるために、一生懸命仕事を頑張りました。
その結果、上記のような心理状態を経験しました。
以後、「褒められるように頑張る」ことをやめました。
自分のやりがいは結局、「他人」ではなく「自分」からしか生まれません。
こう考えれば「他人」に依存しない目標設定ができます。
他の病院でも働けるように経験を積む
こう考えましょう。
自分は個人としての診療放射線技師であり、病院や会社の職員ではない。
新人の方は、こんなスローガンを嫌と言うほど聞かされたのではないでしょうか。
- 県民の模倣とならなければならない
- 市民のお手本とならなければならない
そのお手本とやらを理由に、髪型や服装までコントロールしてくるわけです。
もはや独裁であり、人権侵害です。
無理に従う必要もありませんが、ガミガミ言われ続けられるのもストレスです。
そこで、こう考えましょう。
辞める前提で、今の病院に勤める。
「辞める前提」でいれば、どんなに理不尽なことがあっても不思議と平気です。
さらに目標も自然と決めやすいです。
他の病院でも働けるように経験を積んでおきましょう。
具体的にどんな経験を積むべきかと言ったら、「機械の操作」です。
これに関して、詳しくはこちらで解説しております。
「辞める前提」だから、理不尽なことがあっても大丈夫。
耐えきれず辞めたとしても、「機械の操作」の経験があるから他の病院でもやっていける。
この状態を目指せば、心の安定にも繋がり、自分自身のやりがいにも繋がるのでオススメです。
こうなれば、もはや「働きやすい病院」なのか「働きにくい病院」なのか見極める必要もないですね。
先輩に聞いても答えは出ない
先輩は専門家ではない
先輩に聞いても答えは出ません
理由は簡単です。
先輩は専門家ではありません。
強いて先輩に聞くことがあるとすれば「仕事のルール」くらいです。
繰り返しですが、診療放射線技師として必要なスキルはこちらです。
他の病院でも通用するような、機械の操作(検査ができる)スキル
機械の操作スキルを身につけるなら、「専門家」に教えてもらうべきです。
ぜひ「機器メーカーに電話して操作を教えてもらう」ことに慣れておくことをオススメします。
ですが、もしかしたら「自分で調べることも大事」と言われるかもしれません。
とはいえ、「ここに聞けば間違いない」と思えるとだいぶ余裕ができます。
専門家(機器メーカー)に機械の操作を教えてもらい、後はひたすら機械を操作しまくる。
診療放射線技師としてやるべきことは、ほぼほぼこれくらいです。
でもほとんどの診療放射線技師は、あっちこっち色々な種類の仕事を抱えて消耗しています。
「頼りにされたい」「褒められたい」「怒られたくない」という気持ちが強いと、消耗します。
無駄な仕事は排除しましょう。
保険に入ると年収が下がる
固定費が無駄に上がる
就職していきなり保険に入ると年収を自分で下げることになります。
理由はこちらです。
保険に入ると固定費が無駄に上がる
「固定費」って他にも色々払ってるんだけど…
こんな疑問もあるかもしれません。
例えば「アパートの家賃」や「携帯代」などは、常に使っているものに対する固定費なので合理的です。
でも保険は常に接するものではありません。
多くの場合、内容に関して完全に理解することなく入ってしまうことになると思います。
保険は全てがその人にとって合理的な固定費とはいえません。
「新人」であることを利用される
僕は新人の頃、とにかく保険屋さんにしつこく営業されました。
今はあまりないかもしれませんが、診療放射線技師の休憩室にまで入ってきてました。
謳い文句はだいたい以下のような感じです。
- 「将来年金とか心配じゃないですか」
- 「若い今のうちに入った方がお得です」
恥ずかしいことに、この言葉をまに受けて僕は色んな保険に入ってしまいました…。
気づけば月額2万ほどが保険に消える状況に…。
「新人であること」は利用されます。
気をつけましょう。
もし保険に入るなら、保険に関して確実に勉強してから入りましょう。
「今入ると安いから」とか「勧められたから」という理由で保険に入るのは絶対オススメできません。
就職して1年目はそもそも本業の勉強で忙しいわけですから。
そんな中、保険の勉強で消耗するのは合理的ではありません。
就職して2年目とか3年目で、保険については自分のペースで勉強しましょう。
新人のうちは、セールスは断ってください。
学会に入ると年収が下がる
固定費を上げるべきではない
「学会に入ること」も固定費をあげます。
診療放射線技師はあくまでも本業優先です。
間違っても勉強会や学会で消耗するべきではありません。
学会は年会費がかかります。
学会が主宰する勉強会などは土日に開かれることがほとんどです。
勉強会に参加しても給料は発生しません。
年収が下がるどころか時給も下がります。
趣味がなくなる
僕は新人の頃、先輩に言われて学会にすぐ入りました。
毎月のように勉強会にも参加しました。
就職して3年目を迎える頃には、3種類の学会に入会していました。
気付いたら年間で6万円を払う生活になっていました。
そしてこうなりました。
趣味がない。
学会を趣味にすることはできませんでした。
「仕事を頑張る」「学会も頑張る」は辞めましょう。
読書をすると心が安定する
「学会や勉強会で頑張るのはオススメしない」と先述しました。
でも何も勉強しない習慣もオススメしません。
現場でアイデアが思い浮かびません。
それもそれで萎えます。
そこでオススメなのが「読書」です。
「人生のやりがい」を見つけるのが出発点
「診療放射線技師としてのやりがい」が見つかれば、仕事は楽しいです。
でも、いずれこう考える日が来るかもしれません。
自分は「診療放射線技師」でしかない。
僕は就職してわりと早い段階で、こう考えるようになりました。
このネガティブな考えを払拭してくれたのが、「嫌われる勇気」という本です。
言わずと知れたベストセラー本ですね。
買っておいて損はない一冊です。
僕は「嫌われる勇気」を読んで「人生にやりがいを見つける方法」を理解することができました。
「診療放射線技師としてのやりがい」を見つける出発点にもなってくれます。
探し続けよう
結局のところ、世の中に「正解」はありません。
でも、自分の中で「正解にたどり着いた」と思い込んでしまうと、人は行動しなくなっちゃうんじゃないかと僕は思ってます。
専門知識の勉強は多くの人がやっています。
でも、学んだことを行動や実践に繋げようとする人はどれくらいいるでしょうか。
僕も専門知識の勉強ばかりやっていましたが、気づけばこう考えていました。
「自分は頑張っているのに、何も上手くいかない…」
失敗を反省するよりも、「正解がない」ことを理解すべきでした。
失敗ありきで行動と実践を繰り返すようになってから、心が安定するようになりました。
きっかけとなったのが読書です。
読書によって行動と実践のきっかけを作りましょう。
まとめ
最後に記事をまとめます。
- 周りの評価を気にすると「やりがい」がなくなる
- 先輩に聞いても答えは出ない
- 保険に入ると年収が下がる
- 学会に入ると年収が下がる
- 読書をすると心が安定する
長い記事となってしまいましたが、ここまで読んでいただいてありがとうございました。